5月10日火曜日10か月ぶりにホッとカフェを再開しました。

参加された独居の90代女性の小野さん(仮名)が食後に言いました。
「今日は賑やかな雰囲気の中で家庭の味を思い出した。
独りで美味しい食事は食べれるけど、家庭の味は味わえないもの。
家庭の味って賑やかな雰囲気の中で、
子どもを育てたときのころはこうだったなぁと子育て時代を思い出し、
私が子ども時代の食事を思い出したもの。」
しかし、この言葉をいう15分前に小野さんは
「子どもたちが騒がしいわね」と少しいら立つ雰囲気を出しながら隣に座る男性に語りました。
しかし、そこにこどものいる家族が同じテーブルに座りました。
小野さんは、幼児の食べる姿を見て、微笑みました。
そのほほえみをみて、お父さんがスプーンにカレーをとり、小野さんに渡しました。
小野さんは、幼児にご飯を食べさせ、満面の笑みとなりました。
同じ空間にいても、弧を味わうことがあります。
しかし、こどものいる家庭が座り、ちょっとしたきっかけをつくることで、
同じ空間にいる共同体となりました。
コロナによって「地域のつながり」が薄れ、見えなくなったことが増えました。
私たちは、「高齢者支援」をしている事業として、できない理由を探し、「地域のつながり」を制限していました。
しかし、いま、コロナ下の中でもできることを考える時期となっています。
そこで、「教会」の語源に立ち戻りまし
た。教会の語源には、「地域」「共有」「コミュニティ」という言葉の意味があります。
私たちは「地域のつながり」を制限することで「教会」の門が制限され、目の前で困っている方々を制限してしまっているのではないかと思わされました。
そこで、感染状況を勘案し、感染対策を講じながら、居場所や交流を含めた、「教会」を形成をするために、10か月ぶりにホッとカフェを再開しました。
目的は「集い、共においしいものを食べ、交流し、憩いの居場所をつくる」
参加者:28名 子ども10名年齢幅:乳児から90代
料理人が腕を奮って食事を作りました。
メニュー:キーマカレー、彩り野菜(乳除去のドレッシング)コンソメスープ
おいしい食事を囲むと自然と笑顔が出ますね。
子どもたちと遊んでくれる大人がいると、お父さんやお母さんがほかの方と交流する時間をもちました。
おばあちゃんが乳児を抱き、愛おしむ時間をもちました。
おばあちゃんが幼児にご飯を食べさせ、子育てしていた時代を思い出しました。
おばあちゃんが子育てするママに「これでいいのよ。」と励ましていました。
孤立する家庭がつながることで、温かなつながりができ、それが家庭の味となります。
食事とはその雰囲気も含めた「事柄をすべてを食べること」
必要なものは、
おいしい食べ物。椅子、テーブル、アルコールや換気。
そして、弧と弧をつなげるスタッフ
今後も「教会(地域・共有・コミュニティ)」形成をしていきます。